以前、くりっく株365のNYダウによる長期投資戦略について考察しました。
しかし、この戦略はクリック株365でのNYダウの金利支払いが変更され、金利額が大幅に増えてしまったため、あまり有効な戦略ではなくなってしまいました。
くりっく株365のNYダウ長期投資に暗雲、金利支払いが必要に!
こんなに直ぐにダメになるとは思いませんでした。
本当に金融関係の規制はどうなるかわかりません。
なので、投資の長期戦略は状況が変わる度に見直しが必要になります。
よって現状で最善の方法を選択しつつも、制度の変更に応じて柔軟にポートフォリオを変更する必要があります。
ですので、年間の配当金が激減したNYダウに変わり、FTSE100ではどうかを考えます。
もちろん長期的に、FTSE100の配当もどうなるかわからないのですが、現状でのベストを模索するしか仕方が有りません。
FTSE100とは?
FTSE100指数とは、イギリスの代表的な大型株100種類を選定した株価指数です。
日本でいう日経平均株価のイギリス版です。
主な構成銘柄は以下のとおりです。
・HSBCホールディングス
・ロイヤル・ダッチ・シェルA
・ボーダーフォングループ
・ユニリーバPLC
・ロイズ・バンキング・グループ
などです。さすがイギリスは金融関係(全体の23%程度で構成比率1位)が多いですね。
また最近の値動きをチャートにしました。月足の終値でつないでいます。
この27年間は4000から7000ポイントを上下しています。
今年に入って7000ポイントをブレイクしています。
このまま上がるのか微妙な所ですね。
FTSE100のくりっく株365での証拠金と配当
FTSE100のくりっく株365での証拠金と配当は以下の通りです。
証拠金:取引金額の1/20~1/30(変動しますので随時ご確認ください)
証拠金は10000円から40000円程度まで変動しますので、多めで計画ください。
年度 | 配当相当額 | 金利相当額 |
2012年 | 22028円 | 126円 |
2013年 | 23555円 | 322円 |
2014年 | 23376円 | 375円 |
2015年 | 24840円 | 395円 |
2016年 | 25653円 | 41円 |
2017年 | 28391円 | 0円※ |
※平成29年12月18日以降は、1日3円、年間約1000円の金利が付きます。
買いで配当受け・金利支払い、売りで配当支払い・金利受けとなります。
配当金による長期投資を考える
FTSE100は、現在7475ポイント程度です。倍率は100倍なので、1枚購入する時には747500円相当の取引となります。
証拠金は多めに40000円と想定します。
リーマンショック時の最安値が4000ポイント程度ですので、現在7475ポイントから4000ポイントまで下落すると、含み損は347500円です。
必要証拠金を40000円とすると、約39万円の資金が必要です。
年間の配当が25000円とすると、年利は6.4%となります。
しかしこの金額では、配当金で買い増すには16年も掛かります。
2年で1枚の買い増しと考えると最初に8枚は購入したいです。
そうすると証拠金額は312万円となり、最初に用意する額としては高額すぎます。
また下落のリスクも高すぎます。
この原因としては、現状の価格が高値圏にあるためです。
せめて、これまでのレンジの7000ポイント以下で購入を開始したいです。
そして下がる毎に期間をずらしながら1枚づつ購入するしかないでしょう。
最後に
配当金受け取りが激減したNYダウの代わりに、FTSE100を利用する案は悪くないと思います。
しかし、現状では世界的な金余りの状況により、株価がかなり上昇しています。
これはどの国の株価も同様です。
今後も上がり続けるかどうかはわかりませんが、必ず調整局面は来ると思います。
安値で購入すればするほど、下落リスクは低減され、その上必要証拠金も下がり利回りも上昇します。
現在の高値で購入すれば、下落リスクが高く、証拠金額も非常に高く不利な買い物になるでしょう。
長期の投資を考えているのなら、現状では下がるのを待つのが得策でしょう。
結局この落ちですね。