以前に御紹介しました、くりっく株365のNYダウによる長期投資手法に問題が発生しました。

くりっく株365によるNYダウ長期投資戦略

上記でも紹介しましたが、NYダウの買い戦略では年間配当が1単位当たり5万円程度も入って来ます。

この高配当を利用して、長期に渡りNYダウを複利運用すれば、100万円が25年で2000万円弱にもなることをご紹介しました。

しかし、残念ながらこの手法が使えなくなりそうです。

くりっく株365の海外株価指数証拠金取引の一部商品仕様が変更されるとのことです。

 



NYダウ証拠金取引の適用金利が変更に!

 

くりっく株365の取引を行っている「東京金融取引所」のHPに今後の変更内容が告知されていました。

海外株価指数の金利相当額算出の適用金利を、現行の円金利から、各々の対象指数の外貨金利に変更するとの事です。

これにより、今まで金利負担が0円だったものが、それぞれの株価指数により金利が発生するようになります。

特にNYダウ証拠金取引ではかなりの金利が発生します。

以下、「東京金融取引所」のHPからの公表額です。

 

<ご参考(金利相当額の試算値)>

2017年11月20日時点で試算した金利相当額。

適用金利(1日当たり) 円金利(変更前) 外貨金利(変更後)
NYダウ証拠金取引 0円 約102円
DAX証拠金取引 0円 0円
FTSE100証拠金取引 0円 約3円

施行日:平成29年12月18日(月)

実際の金利相当額は毎取引終了後に確定するので、上記はおおよその金額ですが、NYダウでは毎日約100円程度の金利が付くことになります。

年間にすると、36500円。

買いでは支払い、売りでは受け取りになります。

買い持ちでは、年間の配当収益が約5万円弱。

ここから金利36500円を金利として差し引かれるので、年間の配当は13000円程度にまで下がります。

かなり運用利率が下がってしまいます。

本当に残念です。

 

今後はFTSE100に変更が必要?

 

金利が必要となるNYダウ証拠金取引ですが、配当が完全になくなるわけでは有りませんので、買うのがダメになるわけでは有りません。

今後も長期的にはNYダウは上昇すると考えられますので、押し目で拾っていくのは有りかと思います。

しかし、配当による資産の増加は緩やかになるので、今後は値上がり目的が主になるでしょう。

さて一方、FTSE100証拠金取引では、制度変更後も買い持ちの金利の支払いは年間1000円程度です。

FTSE100の年間配当収入は、28000円程度です。

証拠金は10360円なので、配当目的なら今後はFTSE100に銘柄変更することを考える必要がありそうです。

FTSE100については、日を変えてその有効性を検討したいと思います。

 

最後に

 

今回の仕様変更で感じましたが、せっかく検討に検討を重ねて投資手法を確立して実行に移しても、国や取引所の都合により制度が変更されると、投資計画が全く通用しなくなります。

最近では、FXのレバレッジが、現行の25倍から10倍へ変更する検討(まだ未確定ですが)を行う事が金融庁からアナウンスされました。

ブログ主もFXで長期の投資計画を実行していますが、レバレッジが変更されると、計画を完全に見直さざる得なくなります。

今後の利益も大きく減るため大打撃です。

しかし、投資の世界ではこのような変更はよく行われるので、投資先も手法も分散して行う事が重要でしょう。