以前にも記事にしましたが、日本株の値動きはここ20数年ほど横這いで、買い持ちをしていても配当は貰えるものの、値上がり益は余程底値で買わない限り望めない状況でした。これはデフレにより、日本の景気が良くならずにGDPが増えないのが原因でした。

それに引き替え、アメリカ株は日本株を尻目に右肩上がりに上がっています。特にNYダウはリーマンショックに大きく下げたものの、その後は大きく上昇し、過去の最高値を更新し続けています。

NYダウはアメリカの優良株30社で構成されており、入れ替えも行われるので、アメリカの経済が拡大する限り(アメリカ経済は今後も問題なく拡大するでしょう)、一時的な下落があっても更に高値を更新していきます

また個別銘柄では、業績の悪化や不祥事などで大きく株価が下落する可能性がありますが、NYダウなら安心して保有することが出来ます。

そんなNYダウへ投資するには、ETFやCFDなど今まで有るには有りましたが、何より為替リスクがあり、なかなか長期の保有に踏み切れませんでした。

そこに出てきたのが「くりっく365株」です。

この「くりっく365株」を用いて長期に渡る資産運用に挑戦しましょう。

 

くりっく365株とは

 

くりっく株365は日本で初めての、公的な取引所による株価指数証拠金取引です。

「株」と有りますが、個別の株は取引きできません。あくまで株価指数を取引します。

また国内外の株価指数を少額から、ほぼ24時間取引可能で、配当も受け取ることが出来るなど、様々な利点を持っています。以下にメリットをご紹介します。

1.ほぼ24時間取引可能、祝日も取引可能

朝に取引が出来ない時間帯がありますが、それ以外はほぼ24時間取引可能です(日経225とNYダウの場合)。祝日も可能なので昼間忙しいサラリーマンも、帰宅後ゆっくりと投資を行う事が可能です。

2.少額で取引が可能

くりっく365株は証拠金取引なので、一定の証拠金があれば取引が可能です。

NYダウの必要証拠金は2017/10/23〜2017/10/27で、22760円です。

NYダウの現在の価格がおおよそ、23690ドルで、倍率が100倍ですので、取引金額は、

2369000円となり、最大レバレッジは100倍近くになります。

大きなレバレッジを掛けることが出来るのは魅力ですが、ぎりぎりの証拠金で取引するのは慎みましょう。

3.為替リスクが無い

くりっく365株の大きな利点は、為替リスクが無いことです。NYダウの倍率は常に100倍ですので、常に1ドル=100円の計算になります。これは非常に魅力的です。

外貨建てだと円高になると、せっかくの利益が吹っ飛んだり元本割れする危険があります。

しかしくりっく365株では為替リスクが無いため、円高になっても気にすることなく、NYダウを長期保有することが出来ます。

4.配当有り

買い持ちしている場合、配当金が支払われます。

下表がNYダウの、この1年間の配当です。(単位:円)

2016年
7月
8月 9月 10月 11月 12月 2017年
1月
2月 3月 4月 5月 6月 合計
月間配当 2,036 8,069 1,778 1,929 8,484 1,821 2,326 7,451 2,544 2,154 8,815 1,835 49,242

 

NYダウを1枚買い持ちし、1年間の保有で49242円受け取れたことになります。

表の通り、毎月配当が受け取れます。注意が必要なのは、売りでは逆に配当を払う必要がありますのでご注意ください。

5.決済期限なし

先物やCFD取引とは異なり決済期限がありません。ポジションは自動的に繰り越されますので、安心して長期保有が可能です。

 

くりっく株365のデメリット

 

但し、デメリットも有ります。主なデメリットは下記です。

1.取引銘柄が少ない

株価指数4銘柄のみです。但し、NYダウを取引しようとの目的ですので特に問題ないかと思います。

2.レバレッジが高い

かなりのレバレッジを掛けることが出来ます。それ故にしっかりした資金管理が必要です。

資金管理がきっちり出来る人以外は非常に危険です。

3.特定口座に未対応

特定口座に対応していないので確定申告が必要です。FXや先物取引とは損益合算できます。

 

デメリットは資金管理以外は特に問題になるようなものはないと思います。

長くなりましたので、次回は取扱い証券会社の御紹介をします。