FXでのナンピン戦略に関して、新興国通貨(トルコリラ)とスイスフランについて検討してみました。スイスフランについては、現在少なからずチャンスがありそうです。では、日本人が多く取引するクロス円についてはどうでしょうか?
特にクロス円については、システムで行うナンピントレード(トラリピやループイフダンなど)も盛んに行われていますが、現時点で有効な通貨ペアはあるのでしょうか?
日本円はリーマンショック以降大幅に上昇し(円高、ドル円は下落)、民主党政権下で1ドル80円割れまで円高が進みました。今から考えると、当時はドル円のナンピン戦略を行う絶好の機会でした。
私ブログ主もドル円を、相当量ナンピンで持っており、その後のアベノミクスでの円の下落(ドル円の上昇)でかなり儲けさせて頂きました。
それから125円まで駆け上がった後は、100円から120円の間で上下している状況です。ドル円での戦略は、以前に書いた通りですが、その他の通貨についても円安水準に来ており、最安値を意識してトレードできる通貨ペアが少なくなっています。
・ポンド円(GBP/JPY)
昨年のブレグジット後の10月に過去の最安値付近にまで下げましたが(ヒロセ通商からの引用の下記グラフの円の部分。)ブログ主は怖くて買えませんでした、トホホ、現状は反発し上昇傾向にあります。ここからナンピンするのは怖いですね。
・オーストラリアドル円(AUD/JPY)
オーストラリアドルも昨年夏ごろ70円台の安値を付けましたが(下記グラフ参照、ヒロセ通商より引用)、現状は90円近くにまで上がっており、ここから買っていくのは辛いところです。オーストラリア経済が少しづつ良くなっているようですが、円が上がる可能性もあるので、この価格では手が出しづらいです。
・カナダドル円(CAD/JPY)
カナダドル円も昨年夏ごろにリーマンショックでの最安値を付けチャンスでした(下図参照、ヒロセ通商から引用)。私も少額ですが買わせて頂き儲ける事が出来ました。現在90円まで上がってきていますが、ここから買うのは中途半端ですね。
・スイスフラン円(CHF/JPY)
現在115円程度(下図参照、ヒロセ通商から引用)。120円以上なら売って行っても良い感じがします。今後徐々に円高に振れる可能性を考えると、売り上がるのも良いかもしれません。その時の高値の目標値は、スイスフランショック後の130円付近になると思います。
現状、円は日銀の金融緩和により、相当安値に来ていると思いますので、円売りを行う事はかなりリスクを伴うと考えています。日銀の長期国債買取量が40%程度を占めており、そう遠くない将来買取できなくなる可能性があります。
この場合、大きく円が上昇する可能性は否めません。安倍政権が続き、黒田総裁の任期中は大丈夫かと思いますが、その後の反発は注意が必要でしょう。
まだ数年猶予があると思うので、損切り覚悟でナンピンしに行くか、当面様子を見るかでわかれるでしょう。
ブログ主的には怖いので様子見ということでお願いします(チキンです)。