最近、四十肩が痛くて左腕が上がらない のまっち です。つらいです。
さて前回までナンピン戦略について、ドル円を例に具体的戦略を書かせて頂きました。この戦略を実行するには銘柄選定が重要であると述べましたが、それぞれの銘柄(FXでは通貨)について個々に経済状況などを確認していきたいと思います。
まずはとっても身近な円です。
以前、ドル円の長期予測を書きましたが、その時の長期月足チャートをもう一度見てみます。
じりじりと円高に振れていっています。これを見ると120円を超えると売りをしたくなりますね。確かにそれもかなり有効な戦略と思います、スワップがマイナスなので長期戦になるとつらいですが・・・。それに最近は120円を超えている期間が非常に短いですし。
世間では、日本は国の借金が1000兆円を超え、財政破綻寸前であるとの意見が多数あります。私も「一年後に日本国債は紙くずになる」とか、20XX年には日本は破綻する、とかの予言本などを読みました。また、その場合には「ハイパーインフレーション」が起こり、円は暴落するから、今から対策として円を売って外貨を買おう、という意見を数多く読みました。
でもまったく起こりませんね、財政破綻。これを信じてリーマンショックで逝った方が多くおられます。(私もその一人)
いつ起こるんでしょうね財政破綻。財政破綻と言ってた人は責任とってほしいです。
基本的に、日本は万年経常収支黒字国で、対外純資産が世界一の金持ち国家です。日本国債も100%円建てです。財政破綻なんて嘘です、騙されてはいけません。
よって「はいぱーいんふれ」も起きませんし、円の暴落はほぼ有りえないと言っても良いでしょう。多少オーバーシュートして130円くらいならあり得るかもしれませんがそれ以上はアメリカ様が許さないでしょう。
最近の北朝鮮問題、日本の上をミサイルが通過すると円高になる。日本で災害が起こると円高になる。もちろん世界のどこかで経済問題や軍事的危機になると円高になる。日本の危機でも円高になる、これは理由がある事です。
日本は対外的にお金を大量に貸している債権国であり、海外で利益をかなり得ていますので、もし何かあれば安心な円を買うことは、投資家にとって当たり前のことです。また日本に災害などあった場合は、その復旧のために海外の資産を円に交換し、復旧費用に充てることになるため円が買われるだろうと考えるのは自然だと思います。
また、日本は長期にわたりデフレーションにあり、現在も進行中です。そのため金利も最低水準です(マイナスだったかな)。金利が低い、デフレ国の通貨は長期的に上がる傾向にあります。チャートを見れば一目瞭然です。
現在、円安に振れているのは日銀が空前の金融緩和をしているからです。必死に円の通貨量を増やしているのです。もちろんアメリカが金利を上げていることも有るでしょうが、それらも限界があるでしょう。
日銀がバンザイすれば一気に円高になるかもしれません。それに経済危機が加われば70円も視野に入るかも。その時はナンピン戦略の狙い目ですね。