何回かに渡ってナンピン戦略をご紹介してきました。結局の所、ナンピン戦略というのは、「落ちてきているナイフを素手で掴めるか?」という事につきます。
ナンピン手法とは、落ちてくるナイフを掴んだ際にけがを負って、一時的に損失を受けることになりますが、その含み損を将来上昇した際に利益に変換する方法なのです。
ですので、耐えることさえできれば、含み損が大きいほど、将来受け取れる利益も大きくなります。
トラリピなどのシステム的ナンピン手法も一時的に含み損を抱えますが、その含み損を利益に変換する方法です。
よってナイフが落ちている際にも、平然とナイフを掴めなくてはこの手法は使えません。
しかし、普通の人は落ちてくるナイフを拾う事がなかなか出来ません。
それは怖いからです。暴落時に買いを行うのは非常に恐ろしいです。
この暴落している際に、最少のけがでナイフを掴むためには、できる限り地面に近いところ(底値)に近いところで拾う努力をすることで、大けがをすることを避ける狙いがあります。
ナイフが落ちると言えば、経済危機などによる暴落があります。リーマンショック級の大きな暴落から、一年に何回かある小暴落まで何回も経験することになるでしょう。
相場は所詮上がったり下がったりを繰り返しますので、暴落時というのは言わばバーゲンセールがやって来たと考えるべきです。そう考えれば、非常に安い値段で優良銘柄が買えるお得な期間です。
しかし。多くの人がこの時に買う事が出来ません。一つは高値で買ってしまい、下がった時にはすでに資金が尽きている場合です。このような事態にならないように、資金管理をしっかりと行い、常に証拠金を残して買うことを心掛ける必要があります。
もう一つの理由は、結局怖くて買えないのです。まだ下がるのではないかと思うとなかなか手が出ないのです。どんどん上がっているときは、「乗り遅れる!」と焦っていくらでも買えるのに、バーゲンセールでは怖くて買えないのです。とても不思議ですよね。
暴落の時にも勇気をもって買い向かうためには、これまでのナンピン戦略で述べた、最安値を十分意識し、資金管理を行って少しづつ買っていく、という手順で恐怖を克服できると思います。
そして、最後には必ず勝つ、との強い思いも必要です。
ブログ主も恐怖を感じながらも、この手法で何度も利益を上げてきましたので、手順さえ間違わなければ、誰でも実践可能かと考えます。