FXのシステムトレードの自作に失敗し、どうすれば勝てるのかネットで探していたところ、幾つか勝てそうなシステムを見つけたので思い切って購入してみました。
まず最初に購入したのが、投資資金を「○か月でXX倍にした」というキャッチコピーのシステムでした。投資対象はドル円です。○やXX部分は忘れました(笑)
とにかく、これは実績があり儲かるだろうと自信を持ち購入しました。費用はそんなに高くなかったと思います(数千円くらい)。
購入してロジックを確認すると、なんと移動平均線を使っている・・・。もうこの時点で意気消沈です。思い直して購入時からウォッチングを続けました(実弾投入は怖くてできず)。
その結果の損益グラフが下記の通りです。
このグラフは購入時(2008年初頭)から2017年初めまでのドル円データを入力しています。開始時の資金は300万円に設定しています。
買った瞬間からドローダウンしてます・・・。
その後500万円までは資金が増加していますが、後は永遠に右肩下がりです。
損益の乱高下が大きく、とても使える代物ではありませんでした。
そもそも、移動平均を使っている時点でお察しな訳です。
開発者に聞きたいです、あなたは本当にこのシステムで儲けていたの?って。ほんとに。
次に発見したのは、ポンド円を利用したシステムです。
しかもテクニカル分析を利用せず、単純なルールに基づいてトレードを行っているとの事。これは新しい発見でした。
テクニカルは一切使用せず、日足の陽線、陰線のパターンに着目し、確率の高いパターンが出た際にトレードを行う手法です。この方法は意外と使える方法で、ラリーウィリアムズの著書「相場で儲ける法」にも紹介されています。
これは期待が持てますね。
そのシステムの結果が下記です。
全然ダメです!
なぜこうなった。
株や先物取引は取引所を経由して、決まった時間に取引が行われます。それに対して、FXの場合は取引所そのものが無く、その上に東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間と入ってくるトレーダーが変わり、それらの時間の性格もあって、値動きが大きく変わります。
しかも取引量は莫大で、大きな流動性があるために、優位性のあるパターンを見つけるのは非常に困難です。というより特定のパターンなんて存在できないのでしょう。
過去の一定期間に嵌っていたパターンが有ったとしても、突然大きく変わってしまうことは、FXでは往々にして見ることが出来ます。
一定期間を切り取って、その期間で機能するシステムを作り上げたところで、変化する相場に対応できずに、取引開始と同時にドローダウンしてしまうのです。
売っているトレードシステムはダメだとなった訳です。
しかしこの時点では、まだあきらめていませんでした。
更に違う切り口で、FXのシステム化に挑戦いたしました。