敬老の日は、9月の第3月曜日で祝日になります。

敬老の日には、家で一緒に住んでいたり、あるいは田舎に住んでいるおじいさんやおばあさんに対して、ご家庭でプレゼントをしたり、感謝の言葉を贈ったりすることになりますよね。

そんな時に、保育園や幼稚園に通っている小さな子どもに、敬老の日とは何かを説明するのは難しいかもしれません。

「けいろうのひってなに?」、「なにをするひなの?」、「どうしてそのひなの?」、など質問が聞こえてきますね。

敬老の日とは何か?について、保育園や幼稚園の子どもにもわかるように、簡単に説明する方法をご紹介します。

 

 



敬老の日とは何か?

保育園や幼稚園に通う子どもの疑問、「けいろうの日ってなに?」、「なにをする日なの?」には次のように答えましょう。

「おじいちゃんやおばあちゃんは、ながいあいだ、みんなのために、いっしょうけんめい、はたらいたり、おせわをしてくれたりしたんだよ。」

「けいろうのひは、おじいちゃんやおばあちゃんに、いつもありがとう、だいすきだよ、これからもげんきでながいきしてね、ってかんしゃして、おいわいをするひだよ。」

 

この様に、「長い間、みんなのために頑張って働いてきたこと」、「感謝して、長生きを願いながらお祝いをする日」と説明すると良いでしょう。

これだけでも、子供は十分に理解し、納得してくれますが、「どうしてその日なの?」と聞かれる場合もありますので、由来も説明すると良いでしょう。

 

敬老の日の由来には、『悲田院説』と『養老の滝説』の2種類があります。

これら2つの由来について、説明する方法をご紹介します。

 

敬老の日の由来は?

敬老の日の由来は、次の2種類あります。

  1. 聖徳太子が現在の大阪に悲田院(ひでんいん)を建て、身寄りのないお年寄りを助けたことにちなんだ『悲田院説』
  2. 元正天皇が養老の滝に行幸して、717年に年号を「養老」としたことにちなんだ『養老の滝説』

この2種類のどちらかで説明すれば良いでしょう。

 

敬老の日の由来「悲田院説」

「悲田院説」の子どもへの説明です。

むかーし、むかし、「しょうとくたいし」というえらいひとがいました。

「しょうとくたいし」はひとりでくらしていたり、けがやびょうきをしている、おじいさんやおばあさんを、なんとかたすけたい、とかんがえました。

そこで、おじいさんやおばあさんが、あつまって、あんしんしてくらすことができるばしょをつくりました。

そのばしょをつくったのが9がつだったので、9がつにけいろうのひができました。

子どもには、わかりやすく話してあげましょう。

 

敬老の日の由来「養老の滝説」

「養老の滝説」の子どもへの説明です。

むかーし、むかし、あるところに、おさけのだいすきな、おじいさんとわかものがすんでいました。

わかものはきこりをしていましたが、いえはたいへんびんぼうで、おじいさんのだいすきなおさけを、かってあげられませんでした。

おじいさんに、おさけをのませてあげたいわかものは、とおくまでたきぎをひろいにいきました。

するとやまおくで、うつくしいたきをみつけました。

のんでみると、たいへんおいしいおさけでした。

わかものは、よろこんでおさけをくんで、いえにもちかえり、おじいさんにのんでもらいました。

おじいさんはおおよろこびでした。

そのはなしをきいた、えらいひとがたいへんかんしんされて、わかものにごほうびをあたえました。

それが9がつだったので、9がつにけいろうのひができました。

昔話として話すと、小さな子どもも楽しんで聞いてくれると思います。

 

敬老の日が祝日になった由来

最後に、敬老の日が祝日になった由来を子どもに教える場合は、次のように話してはどうでしょう。

あるむらで、おじいさんやおばあさんは、とてもいろんなことをしっているので、たくさんのことをおしえてもらおう、とみんなであつまるひができました。

おじいさんやおばあさんを、だいじにすることはとてもよいことなので、いろんなむらやまちにひろがり、さいごにはにほんぜんこくにひろまりました。

これが、けいろうのひのはじまりです。

 

現在の敬老の日の由来は、1947年に兵庫県のある村の村長が提唱した「としよりの日」が始まりとされています。

当時の村では「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村つくりをしよう」という言葉をもとに、農作業がひと段落ついた、気候も良い9月15日を「としよりの日」と決めました。

この「としよりの日」が、1950年から兵庫県全体で行われるようになり、1954年には日本全国で祝うようになりました。

全国に広がる時に「としよりの日」という呼び名はどうにかならないか、ということで「老人の日」となり、その後の1966年に「敬老の日」と呼び名が変更されました。

2001年に祝日法が改正され、ハッピーマンデー制度(月曜日を休みにして、3連休にする制度)が導入されたので、2004年から9月の第3月曜日が敬老の日となりました。

 

  

敬老の日の意味や由来について、保育園や幼稚園の子どもにもわかるような説明方法をご紹介いたしました。

大事なことは、おじいちゃんやおばあちゃんを大切にする心ですので、完全には話を理解できなくても、お年寄りを大切にすることがわかれば良いのではないかと思います。

  

この記事が参考になれば幸いです。