いつの間にか、日本でも楽しむ人が多くなってきたハロウィン。
最近はテーマパークでも交差点でも、仮装して毎年大盛り上がりです。
しかし、そもそもハロウィンとは何か?気になりますよね?
日本人には元々なじみの薄い行事ですが、いったいどこで、どのように始まったのでしょうか?
気になるハロウィンの意味や歴史・由来・起源を調べて、簡単にわかりやすく解説いたします。
歴史や起源を知ることで、ゾンビや吸血鬼など、ホラーな仮装をする理由もわかります!
今回紹介しますハロウィンの由来や歴史については、同志社女子大学の関口英里(セキグチ エリ)教授の論文「ハロウィン分析を通して見るアメリカ社会」から引用し解説しました。
(引用元:同志社女子大学・関口英里教授「ハロウィン分析を通して見るアメリカ社会」 https://dwcla.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=506&item_no=1&page_id=13&block_id=21 からダウンロード可)
そもそもハロウィンとは何か?
世界で最もハロウィンを祝うのはアメリカです。ハロウィンはアメリカの重要なお祭りの一つです。
ハロウィンは、多くのアメリカ人から支持され続けており、さまざまな行事が全米各地で行われています。
ハロウィンでは、子供たちが幽霊や魔女などの仮装をして家々をまわり、お菓子をもらいます。
これは 「トリック・オア・トリート」 (お菓子をくれない家にはいたずらをするぞ)と呼ばれています。
またカボチャで作ったランタン、「ジャック・オ・ランタン」でお祭りの雰囲気を盛り上げます。
ハロウィンの意味は?いつ行われるの?
11月1日がキリスト教の諸聖人の功績をたたえる祝日「万聖節」であり、その前夜(10月31日)に行われるお祭りがハロウィンです。
よって、ハロウィンが行われるのは毎年10月31日です。
ハロウィンの名前の由来は?
諸聖人を英語では、
All Saints,All Hallows
と言います。この諸聖人をたたえる前夜祭を、
All Hallow’s Eve
と呼び、この言葉がなまって(古代ケルト人のなまり)
Halloween(ハロウィン)
と呼ばれるようになりました。
ハロウィンの起源や歴史は?
ハロウィンの起源は紀元前にまでさかのぼります。
もともとハロウィンはキリスト教の祭りではなく、アイルランドに住んでいた、古代ケルト人の宗教のサムへインの祭りから始まりました。
写真はアイルランドのウェストミーズ州で行われたサムへイン祭りの様子です。

サムへインとは夏の終わりの意味です。
古代ケルトでは、新年が11月1日から始まりますが、その前日の10月31日の夜に前夜祭を行っていました。
前夜祭である10月31日の夜には、現世の門と死後の門が開き、祖先の霊が現世と死後の世界を行き来できるようになります。
現世に戻ってきた祖先の霊を供養するために、玄関にかがり火を焚き、農作物を供えていました。
その後、アイルランドがキリスト教によって支配されると、サムへインのお祭りは迷信として廃止され、キリスト教のお祭りに変えられました。
この時に11月1日をキリスト教の祝日「万聖節」とし、10月31日の前夜祭をハロウィンと呼ぶようになりました。
こうしてケルト人のお祭りであるサムへイン祭りが、キリスト教のお祭りであるハロウィンに変わり、その後アメリカに渡ると宗教的な意味合いは少なくなり、多くの人が参加する行事へと変わっていきました。
ハロウィンで幽霊の姿に仮装する由来は?
ケルト人のお祭りであるサムへイン祭りでは、祖先の霊とともに、妖精や亡霊・魔女などが一緒にやってくると信じられていました。
そのため人々は、祖先の霊とともにやってくる悪霊を追い払うために、幽霊の姿に仮装して家々を回るようになったのです。
この幽霊の姿に仮装して家々を回る習慣が、現在アメリカの子供たちの間で行われている、仮装してお菓子をもらいに近所を回る行事「トリック・オア・トリート」に発展しました。

子供たちが仮装して家々を回る「トリック・オア・トリート」(画像はイメージです)
そして、子供だけでなく大人たちもまた、ハロウィンのイベントで、ゾンビや魔女・幽霊などの姿に仮装するようになったのです。
カボチャで作られたジャック・オ・ランタンの由来は?
ハロウィンのシンボルと言えば、カボチャで作ったランタン「ジャック・オ・ランタン」です。

もともと中世ヨーロッパでは、カボチャではなくカブでした。
これはアイルランドの民話である「酒飲みのジャック」と悪魔の物語に由来します。
次が「酒飲みのジャック」と悪魔の物語のあらすじです。
酒飲みのジャックは何度も悪魔に命を狙われ、地獄へ連れ去られそうになる。
その度にジャックはとっさの悪知恵で悪魔をだまし、自分を地獄へは落とさないという約束をとりつけて難を逃れていた。
しかし結局は寿命で死んでしまう。
ジャックは生前の悪行のため天国に行くことは許されず、しかし悪魔との約束から地獄にも行くことが出来なかった。
ジャックはさまようことになるが、悪魔に懇願して地獄の燃える石炭をもらい、それを自分が食べていたカブに入れて暗闇の道しるべとした。(引用元:タッド・トレジャ 北村弘文訳 「アメリカ風俗・慣習・伝統辞典」北星堂書店)
この提灯が「ジャック・オ・ランタン」である。
この話では、ランタンはカブですが、アメリカに渡ったときにアメリカには大きなカブがありませんでした。
そこでアメリカ南部で広く栽培されていた、カボチャが代わりに使われるようになり、今ではカボチャのランタンがハロウィンのシンボルになりました。
ハロウィンはもともとヨーロッパのケルト人の宗教的なお祭りから始まりました。
アメリカに渡ってからは、宗教色が弱まってみんなが楽しめる行事へと変化しました。
日本では、ハロウィンはアメリカから渡ってきたので、宗教とは全く関係ない季節のイベントになりました。
これはバレンタインやクリスマスと同じですね。
テーマパークや各地のイベントで、仮装やハロウィンパーティーを楽しんでください。
この記事がご参考になりましたら幸いです。