混雑した道を車で走っているときなどに、合流してきた車を自分の車の前に入れてあげると、ハザードランプをつけてお礼をする車があります。

いわゆる、”サンキューハザード”と呼ばれる挨拶ですね。

サンキューハザードってやったほうが良いのか?やり方はどうすればいいのか?ハザードの回数は何回くらいが良いのか?非常に気になりますね。

今回は、サンキューハザードのやり方について解説いたします。

またサンキューハザードをすることは法律的には問題ないのか、違法性について調べてみます。

そしてサンキューハザードに危険はないのか、事故の可能性はないかについても事故の具体例といっしょにご紹介いたします。

 

 



サンキューハザードのやり方を解説!回数は何回が良いの?

車で混雑した道で車線変更や合流をしたい時に、親切な車がスピードを落として割り込みをさせてくれることがあります。

こんな時に道を譲ってくれた後ろの車に対して、ハザードランプを点灯してお礼をするのがサンキューハザードです。

サンキューハザードを使用するのは、混雑する都会の道や、渋滞した高速道路などが多いです。

具体的にサンキューハザードを使用するタイミングは、次の状況で道を譲ってもらった時です

  • 車線変更をした時
  • 側道から本線に合流した時
  • T字路や十字路で混雑した本線に合流した時
  • 店舗や駐車場から混雑する道に入った時

このように道を譲ってもらった時にハザードランプを点灯しお礼をします。

それでは実際にサンキューハザードのやり方を解説します。

 



サンキューハザードのやり方を解説!

サンキューハザードのやり方は次の通りです。

 

  1. 混雑した道に入る時には、ウインカーを出して合流するタイミングを図ります
  2. 待っていると親切な車がスピードを落として車一台分のスペースを開けてくれます。
  3. 合流できたら、ハザードランプを点灯し、譲ってくれた後ろの車にお礼をします。

 

ハザードランプは、赤い三角マークの付いた次のようなスイッチを押します。

スイッチの場所は車種により異なりますが、おおよそ運転席と助手席の間にあります。

運転している場合は、運転手の左側にスイッチがあることが多いです。

スイッチが有る場所は、車を動かす前にしっかりと確認しておきましょう。

 

サンキューハザードの回数は何回が良いの?

サンキューハザードの時に点灯するハザードランプは、本来は車を停止させる時、あるいは車を停車している時に点灯します。

したがって長い間点灯させると、車を止めるのかと周りの車に誤解を与えることになり大変危険です。

では何回点灯させるのが良いのでしょうか?

人により様々な意見がありますが、サンキューハザードの回数は2~3回くらいが良いでしょう(理由の詳細は後述)。

ハザードランプは点灯するごとに、カチッカチッと音がしますので、2~3回音が鳴ったら、再度スイッチを押して止めましょう。

 



サンキューハザードを点灯する回数についてのネット上の意見

サンキューハザード自体は、法律では決められていません。

そのため人によって点灯する回数はマチマチです。

しかし出来るだけ他の車に誤解を与えないためにも、多くの人がやっている回数で行うのが良いでしょう。

Yahoo知恵袋での質問「サンキュー・ハザードは点滅回数によって意味は変わってくるのでしょうか? 」に対する回答から、点灯は何回が良いか皆さんの意見を確認します。

 

1~2回が良いと言う意見です。

1~2回は返礼(サンキューハザード)でしょうが、
3回以上ともなれば結構長い時間になります。

  

こちらも1~2回ですね。

1回→ベスト。スマート。
2回→ベスト。
5回以上→駐車、消し忘れ、と思われる可能性あり。

 

3回が良いと言う意見です。

ハザードは3回が良いと思います。

  

こちらの意見は2~3回です

1回だと短いです。不自然。
2~3回がいいと思います。

  

こちらの意見も2~3回です

挨拶なので、後続車のドライバーが認識する程度の長さ(2~3回)が適当で
あると思います。

(引用元:Yahoo知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1237439062?page=1)

 

回答を見ますと、多くの人は1~3回と答えています。

但し、1回だけでは見られていない、短すぎるとの意見もありますので、やはり2~3回が妥当でしょう。

 



サンキューハザードをする場合の注意点

サンキューハザードを行う際の注意点です。

 

長い間点灯しないようにする

本来ハザードランプは停車する時の合図です。長く点灯していると駐車のため止まるのだと誤解されます。

2~3回の点灯でやめましょう。

 

運転に支障が出る場合はやらない

サンキューハザードは法律で定められていません。あくまで運転者同士の譲り合いの精神から自然に発生したものです。

ですので、ハザードスイッチを押すのに慣れていない、スイッチを探すのに前を見なくなるような危険な場合はやらなくても構いません。

特に運転初心者は慣れないうちは危険ですので、慣れるまでやる必要はありません。

安全第一で運転してください。

 

サンキューハザード以外の方法でお礼することも可能

道を譲ってくれたお礼にはサンキューハザード以外にも、手で挨拶する、アイコンタクトを送るなど日中なら可能な方法はあります。

サンキューハザードが無理な場合は、他の方法を使いましょう。

 

無理な割り込みはしない。

無理な割り込みをしても、サンキューハザードをすれば良いわけでは有りません。

自己中心的な運転や、他人の迷惑になるような運転は控えるようにしましょう。

無理な割り込みは、事故につながる可能性が高まりますし、他の車の運転者とのトラブルになる恐れがあります。

 



サンキューハザードの違法性の有無を確認!

サンキューハザードについては、違法性があるのでは?法律違反ではないか?と言う意見がたびたび見受けられます。

気になりますのでネット上を調べました。

 

東京産業新聞社が運営している「ガジェット通信」では、サンキューハザードが違法なのか山口県警に問い合わせを行っています。

次が山口県警の回答をまとめたものです。

「山口県警察」様にお聞きしたところ、「ありがとう」の意味で点灯する「ハザードランプ」については、既に慣例・周知の事実、という事で、とりあえず問題はありませんが、夜間、幅員が5.5メートル以上の道路に停車し、又は駐車している時の「ハザードランプ」と紛らわしくなる様な点灯の仕方は、好ましくないので注意しましょう、という回答を頂きました。

(引用元:ガジェット通信 https://getnews.jp/archives/1084873)

 

道を譲った際のサンキューハザードは、法律違反では無いようです。

駐停車時のハザードランプと紛らわしい使い方(長時間ハザードを点灯するなど)では注意が必要ですが、それ以外では問題はなさそうですね。

 



サンキューハザードによる事故の可能性は?

サンキューハザードで事故になる可能性はあります。

事故になる具体例を2つご紹介いたします。

 

前方不注意で事故を起こす場合

サンキューハザードをする場合に最も注意すべき点は、ハザードスイッチを押すために、一瞬でも前方から目を離す時間があることです。

サンキューハザードをするときは、車が混雑している場合で、自分の車のすぐ前には他の車が走っているはずです。

運転中には一瞬でも目を離せば、その間に車は何メートルも走ってしまいます。

その時に前方の車が急停止すれば追突してしまいます。

 

その典型的な事故例がYoutubeに有りましたので紹介します。

割り込みをして入れてもらった後、サンキューハザードを出した瞬間に前の車が急停止したために追突事故を起こしています。 

 

無理な割り込みをすると、このように事故を起こす確率が高くなります。

無理な割り込みはせず、そして前方の車の動きには注意しましょう。

  

サンキューハザードを停車の合図と勘違いし事故を起こす場合

こちらはYahoo知恵袋からの引用です。

前方に割り込んだ車のサンキューハザードを、停車の合図と勘違いし事故になった事例です。

50代主婦が片側1車線の道を走行中、道沿いの店より出てきた車を自分の前に入れた。するといきなりハザードを点滅させたので、主婦は停止するのだとパニックになり、急ブレーキを掛け後続車に追突されたという事例を新聞だかで読んだことがあります。

(引用元:Yahoo知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311320768)

 

サンキューハザードを停車の合図と勘違いする理由には、

  • サンキューハザードを知識として知らない
    (これは道を譲った側の運転者の問題です)
  • サンキューハザードの時間が長い
    (これは道を譲ってもらい、サンキューハザードをする側の運転者の問題です)

 

このような事故を起こさないためには、

  • 自分が使わなくても、日本全国で普及しているサンキューハザードを知識として知っておく
  • サンキューハザードは2~3回で止め、長時間のハザードランプの点灯をしない

 

などの対策が必要です。

駐停車と勘違いするようなハザードランプの使い方は違法になる恐れもありますので注意が必要です。

 

 

今回は、サンキューハザードのやり方について解説しました。

その結果をまとめると次のようになります。

  • ハザードの回数は2~3回程度が良い
  • サンキューハザードには違法性は無い、但し駐停車と勘違いしない使い方に限る
  • 無理な割り込みは事故につながるので注意

 

サンキューハザードは法律や規則で決まったものではなく、運転者同士が気持ちよく運転できるように、譲り合いの精神から自然に発生したものです。

ですので、サンキューハザードをやるかやらないかは個人の自由ですし、他にお礼をする方法もあります。

しかし現在は、日本全国で広く使われていますので、やらないにしても知識として知っておく必要があります。

そしてサンキューハザードをやる場合は、前方に十分注意しながら事故を起こさないように、余裕を持って安全運転で利用してください。

 

この記事がお役に立ちましたら幸いです。