2月の節分の行事として、恵方巻きはすっかり恒例行事として定着しています。

その恵方巻きは、2022年にはいつ・どの方角を向いて食べるのが良いのでしょうか?

恵方巻きを食べる日にちがいつなのか、どの方向を向いて時間は何時が良いのかなど調べてご紹介します。

また恵方巻きを節分に食べる習慣はいつから始まったのか、気になりますので調べてご紹介します。

 

 



恵方巻きは2022年はいつ食べるのが良い?方角は?

恵方巻きを食べる日は節分の日になります。

2022年の節分は2月3日(木)ですので、恵方巻きも2月3日に食べます。

また2022年の食べる方角は「北北西やや北」向きです。

 

節分は日にちが変わる年もある!

実は節分の日は常に2月3日という訳ではありません。

節分は立春の前の日になりますので、立春の日が変わると節分の日も変わります。

2022年の立春は2月4日ですので、2022年の節分の日は立春の前日の2月3日なのです。

しかし、なんと2021年の立春は2月3日でしたので、2021年の節分は2月2日でした。

そして2025年の立春も2月3日なので、2025年の節分は2月2日になります。

節分の日にちには注意が必要ですね。

参考までに2022年以降の節分の日付は次のとおりです。

  • 2022年2月3日(木)
  • 2023年2月3日(金)
  • 2024年2月3日(土)
  • 2025年2月2日(日)

 

また恵方巻きをを食べる方角(その年の縁起が良い方角)も記載いたします。

2022年は「北北西やや北」です。

  • 2022年…北北西やや北
  • 2023年…南南東やや南
  • 2024年…東北東やや東
  • 2025年…西南西やや西

 

なぜ節分の日にちが変わるのか?

節分は立春の前の日ですので、立春の日にちが変わると節分の日にちも変わります。

立春は、1985年~2020年まではずーっと2月4日でしたので、節分もこの期間はずっと2月3日でした。

しかし2021年~2056年には、西暦を4で割って1余る年の立春は2月3日になりますので、これに合わせて節分の日も2月2日になります。

この原因は、地球が太陽を回る日数が365日ぴったりでないためで、うるう年で時間を調整したりしますが、それでも時間がずれてくるためです。

2021年以降は立春の日が変わる年がありますので、節分の日が何日なのか気にする必要がでてきます。

 



恵方巻きを食べる時間は何時?

恵方巻きは夜に食べるのが良いと言われています。但し、時間は明確にされていません。

邪気とされる鬼がやってくるのは夜ですので、夜に豆まきを行う事が多いようです。

夜に豆をまき邪気を払った後に、福を呼び込むために恵方巻きを食べるのが良いでしょう。

 

昭和61年(1986年)発行の娯楽小説「唐獅子源氏物語」に巻きずしについて話す場面があります。

この小説の中で巻きずし(この時代はまだ恵方巻きの呼び名ではない)は節分の夜に食べると良いと書かれています。

節分の夜に、家族そろって、巻き寿司を、一本ずつ、無言で食べると、その年は無病息災で過ごせるという言い伝えに、私達は従っている。

(引用元:「唐獅子源氏物語」 小林信彦 新潮社 )

 

恵方巻きは夜に、無言で食べるのが良いようですが、はっきりと決まった決まりでは無いようですので、家族が揃っていればお昼に食べても構わないでしょう。

 



恵方巻きはいつから始まったのか?

1989年に、セブンイレブンが広島の一部店舗で恵方巻きを売り出したのが始まりと言われています。

全国に広まったのは1998年からです。

セブン&アイの広報担当者は、BuzzFeed Newsの取材にこう語る。

「1989年に広島県の一部店舗で『太巻きを節分にどうぞ』と売り出してみたのが始まりです。2月は催事が節分しかなく、関西出身のオーナーが関西では節分に太巻きを食べるという風習があることに目をつけて、おすすめしてみたそうです」

オーナーの目論見は功を奏し、そのまま横展開が広がった。全国展開が始まったのは、1998年のことだ。

(引用元:Yahooニュース)
恵方巻きはコンビニが始まり!

 

恵方巻きと言われだしたのは、かなり最近であることがわかります。

ミツカン酢でおなじみの、株式会社ミツカングループが行った調査によると、WEBアンケートによる恵方巻きの認知度は次のとおりでした。

  • 2004年の認知度:77.0%
  • 2005年の認知度:88.5%
  • 2006年の認知度:92.5%

2000年代に急速に恵方巻きに対する認知度が上がっています。

 

但し、巻きずしを節分に食べる文化は以前からありました。

節分に巻きずしを食べる習慣は、戦前の1932年に大阪の酢商組合が出したチラシ「節分の日に丸かぶり~恵方に向いて無言で」が始まりと言われています。

 

簡単に1989年以前の年表を作成いたします。

  • 1932年(昭和7年) 大阪鮓商組合がチラシを作成「節分の日に丸かぶり~恵方に向いて無言で」
  • 1949年(昭和24年) 土用の丑の日の鰻に対抗する販売促進として、戦前の風習を復活した。
  • 1973年(昭和48年) 大阪海苔問屋協同組合チラシ「恵方に向って無言で家族そろって巻き寿司を丸かぶり・・」とい うチラシを寿司屋に海苔を納める時に配った。
  • 1977年(昭和52年) 海苔業界による街頭イベント「海苔祭り」大阪道頓堀で開催。節分の丸かぶりを取り入れた「巻き寿司早食い競争」が開催されてマスコミでとりあげられた。

(引用元:食卓の縁起に関する研究1 恵方巻きの受容とその背景 北海道文教大学研究紀要 第32号 2008)

 

節分の巻きずしは1932年に大阪から始まり、恵方巻きになったのは1989年で、全国に広まったのは2000年代とかなり最近の話であることがわかります。

これを見ると、恵方巻きは日本の伝統と言うより、2月に商品を売るためにコンビニが中心にブームを作った感じです。

バレンタインデーのチョコレートと同じような経緯ですね。

もちろん諸説あります!

 

 

今回は、節分に食べる恵方巻きについて、日にちはいつなのか、時間は何時が良いかについてご紹介しました。

2022年の節分は2月3日で、方角は「北北西やや北」で時間は夜が推奨でした。

また恵方巻きの起源は、1989年にセブンイレブンが広島の店舗で売り出したのが始まりでした。

そして全国展開が始まったのは1998年です。

恵方巻きは全国に展開してまだ20年ちょっとと、かなり新しい食習慣であることがわかりました。

大変新しい文化ですが、何事も気からですから、福が来ると思って家族で楽しんで恵方巻きを食べるのも良いのではないでしょうか。

 

この記事がお役に立ちましたら幸いです。