ほうじ茶が最近人気になっています。

ほうじ茶のスイーツやほうじ茶ラテ、ほうじ茶フラペチーノ、アイスクリームなどが、コンビニや大手コーヒーチェーンから数多く商品化されてきました。

ほうじ茶の魅力は、非常に香ばしい香りとすっきりした味わいで、子供から大人まで楽しむことが出来ることです。

そんな人気のほうじ茶ですが、ほうじ茶は番茶や煎茶などの緑茶を焙煎したものです。

ほうじ茶とは、番茶や煎茶を強火で炒り、香ばしい香りを出したもので、水色は褐色の強いものとなります。

(引用元:公益社団法人 静岡県茶業会議所)

ご家庭でも余った緑茶があれば、簡単に焙煎してほうじ茶を作ることが出来ます。

今回は、スーパーで売られているような一般的な緑茶を用いて、フライパンや電子レンジでほうじ茶を作ることが出来るか、どのくらいの時間焙煎すればよいかを試し、ほうじ茶の作り方を検証してみました。

 

 

 



ほうじ茶の作り方!一般的な緑茶を使ってフライパンで焙煎する時間を検証!

ほうじ茶を焙煎するときは、専用の器具(耐熱ほうじ器)を使いますが、フライパンでも問題なく焙煎が可能です。

今回はフライパンを使い、スーパーで買った緑茶を何分間焙煎するのが良いか、適切な時間を検証しました。

試した焙煎時間は、1分、2分、3分の3種類です。

その結果、私の味覚では、緑茶を3分程度焙煎した場合が丁度良いことがわかりました。

但し、個人により差は出てきますので、ご自分の好みに合わせて焙煎時間を調整してください。

次から、ほうじ茶の焙煎手順と実際に焙煎時間を変えながら検証した結果を解説します。

 



緑茶をフライパンで焙煎する手順

使用する緑茶は、スーパーで売られている一般的な緑茶です。

 

今回は、伊藤園の緑茶をスーパーで買ってきました。

150g入りで366円(税込み)の一般的な緑茶です。

もしご家庭で余っている緑茶があれば、多少古いものでも大丈夫なので試してみましょう。

 

焙煎する茶葉の量ですが、少なすぎると焦がしてしまい、多すぎてもまんべんなく茶葉に火が回らないそうです。

東京都茶協同組合のサイトでは、茶葉の量は大さじ三杯(約10g)で焙煎を行っていますので、同様に10gで焙煎を行いました。

(引用元:東京都茶協同組合 http://www.tokyo-cha.or.jp/entry2013/20130705_2200.html)

 

茶葉をフライパンを入れて強火で焙煎します。

 

茶葉をフライパンにまんべんなく広げ、菜箸か木べらでよくかき混ぜながら、茶葉に均等に熱が回るように加熱します。

 

加熱しすぎて茶葉が焦げないように注意しましょう。

タイマーで時間をセットし、加熱しすぎないようにするのが良いでしょう。

 

加熱していると煙が出て、ほうじ茶の甘い香りがしてきます。

香りを楽しみながら、自分の好みの色加減まで焙煎を行いましょう。

 

焙煎が終わりましたら、お茶を冷まして出来上がりです!

あなただけのオリジナルほうじ茶の完成です。

 



緑茶をフライパンで焙煎する時間は何分が適切か?

フライパンで焙煎する場合は、何分程度が適切なのでしょうか?

フライパンで、1分、2分、3分の3通り焙煎を行い、飲み比べて比較しました。

 

焙煎前の緑茶と、焙煎後の茶葉の色を比較しました。

 焙煎するほど茶色く色が付き、ほうじ茶らしくなくっているのがわかります。

 

お茶にして入れると、お茶の色がだんだんとほうじ茶らしくなっているのがわかります。

 

1分間の焙煎の場合

1分間の焙煎時間では、茶葉の色はほとんど変わらず、お茶にしてみても若干ほうじ茶の香ばしい香りがしますが、緑茶との差がわかりません。

1分間の焙煎時間の茶葉とお茶

 

1分間では、焙煎時間が短すぎるでしょう。

 

2分間の焙煎の場合

2分間の焙煎時間では、茶葉の色も茶色く色付き、香ばしいにおいも強くなってきました。

2分間の焙煎時間の茶葉とお茶

 

まだ若干、茶葉は緑色ですが、お茶を入れると十分にほうじ茶として楽しむことが出来ました。

但し、もう少し物足りない感じもします。

 

3分間の焙煎の場合

3分間の焙煎時間では、茶葉にかなり焦げ目が付き、焙煎中でもほうじ茶の香ばしい甘い香りがしてきます。

3分間の焙煎時間の茶葉とお茶

 

お茶として入れても、お茶の色は茶色で、完全にほうじ茶になっています。

ほうじ茶と呼ぶにはこの程度まで焙煎するのが良いと思います。

 



ほうじ茶の作り方!電子レンジで焙煎することは不可能だった!

ネット上では、電子レンジで焙煎できる噂も見られましたが、試してみたところ不可能でした。

 

次からは、実際に電子レンジで加熱し、ほうじ茶が出来るか試してみた結果です。

 

ほうじ茶を作るために電子レンジで緑茶を焙煎した手順

皿にクッキングシートを敷き、その上に緑茶を広げるように敷き、電子レンジ(500W)で加熱しました。

 

電子レンジで、3分、5分、8分と時間を掛けながら加熱しましたが、緑茶の茶葉の色に全く変化はありませんでした。

 

写真は8分間、加熱した場合の茶葉です。色は緑茶と全く変わりません。

  

8分間電子レンジで加熱した茶葉をお茶にしてみましたが、完全に緑茶です。

 

電子レンジで焙煎することは不可能なようです。

 



他サイトでの電子レンジを使用した焙煎方法との比較

今回、電子レンジを用いて焙煎に挑戦しましたが、ほうじ茶にすることは不可能でした。

他のサイトにも、電子レンジでほうじ茶を作る手順が書かれている所もありました。

他のサイトの方法と、今回私が行った電子レンジでの焙煎方法を比較して、やり方が間違っていなかったか確認を行いました。

 

お茶の伊久美園のサイトには、「電子レンジでも簡単です」と書かれています。

(引用元:伊久美園のサイト http://test.ikumien.co.jp/?p=128 )

しかし、何ワットの電子レンジで何分加熱するなどの詳細は全く記載されていません。

残念ながらこれでは比較はできません。

 

「おいしい日本茶の入れ方.com」サイトでも、電子レンジでの焙煎方法が記載されています。

まず、緑茶などの古い茶葉をクッキングシートの上に広げます。


それをそのまま600wの電子レンジでチンしたら出来上がりです。

もちろん、焦げ色はつきませんが、簡易的なほうじ茶ということで楽しむことは出来ますよ。

もしも、焦げ色をつけたい時は、電子レンジのワット数を下げて「乾燥させる」ことだけにレンジを使いましょう。

このサイトでも、「何分加熱する」という情報はありませんが、電子レンジでは「簡易的なほうじ茶」、「焦げ色はつかない」と記述されていますので、私が行った方法と全く同じであることがわかります。

確かに、電子レンジでも「若干」の香ばしさは出ますので、その部分で「簡易的」と述べているものと思われます。

(引用元:おいしい日本茶の入れ方.com
 https://おいしい日本茶の入れ方.com/category16/entry100.html)

 

今回は8分間で止めましたが、もう少し長く加熱すれば、焦げ色を付けることも可能だったかもしれません。

 

 

緑茶から、フライパンや電子レンジで焙煎し、ほうじ茶が出来るか試した結果、フライパンでは可能でしたが、電子レンジでは緑茶からほうじ茶にすることはできませんでした。

フライパンで焙煎した場合は、3分程度の加熱時間が最も美味しく頂くことが出来ました。

加熱時間は個人の好みもありますので、ご自分で最適な焙煎時間を試してみることをお勧めします。

自分で作ったオリジナルほうじ茶で、お茶を飲むも良し、ほうじ茶ラテを作るも良し、十分に楽しんでください。

 

この記事がご参考になれば幸いです。