「インビクタス負けざる者たち」は2009年に公開されたアメリカ映画です。

監督はクリント・イーストウッド、キャストにはモーガン・フリーマンやマット・デイモンなど豪華俳優陣が出演しています。

この映画では、南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ氏が、今までアパルトヘイトの象徴だったラグビーチームを、白人と黒人の融和の象徴に変えるように努力する姿が描かれています。

ところで、映画のクライマックスである最終の決勝戦では、試合前にジャンボジェット機がスタジアム上空を低空で飛行するシーンがありますが、あれは実話なのでしょうか?

また飛行機には何と書いてあったのでしょうか?

気になりますので、調べてご紹介します。

 

 



インビクタスであった飛行機の低空飛行は実話なの?

映画「インビクタス負けざる者たち」のラグビー決勝戦(南アフリカ VS ニュージーランド)の試合前に、飛行機が低空飛行でスタジアム上空を飛んでいました。

飛行機が低空飛行したのは事実です。

 

↓その時の映像はこちらです。

 

南アフリカのラグビーワールドカップ決勝戦が行われたエリスパークの上空、スタジアムの最上段の席からわずか60mとギリギリの距離でジャンボジェットを飛ばし観客を沸かせました。

パイロットはローリー・ケイ氏で、使用した飛行機はボーイング747です。

 

この曲芸飛行を成功させた要因として、パイロットのローリー・ケイ氏は次のように述べています。

「いくつかの要因が味方してくれたんです。視界は抜群で、風もなかった。でも、いちばん大きかったのは、気持ちです。われわれは強いんだ、われわれが勝つんだ、というメッセージをどうしても伝えたかった。ええ、それでぼくたちは、もてる力をすべてスタジアムに投下できたんだと思います」

(引用元:RUGBY REPUBLIC https://rugby-rp.com/2013/04/25/worldcup/6434)

 

さすがに高度が低すぎたので、会場内は爆音に包まれたそうです。

大統領のネルソン・マンデラ氏も飛行機の爆音に飛び上がったそうです。

 

ネルソン・マンデラ氏の隣りに座っていた、ルイス・ルイト氏は次のように話しています。

「あんなに低く飛ぶなんてだれも聞いていなかった。たったの60メートル。心臓が止まるかと思ったよ。もうすこしでスタジアムの屋根をかするところだった」

(引用元:RUGBY REPUBLIC https://rugby-rp.com/2013/04/25/worldcup/6434)

 

かなり多くの人が肝を冷やしたようです。

映画では、ネルソン・マンデラ氏を狙って、飛行機ごとスタジアムに突入するテロリストのように演出していましたが、実際もそれに近いほど高度がギリギリで多くの人を驚かしたようですね。

 



インビクタスで低空飛行した飛行機の文字は何と書いている?

スタジアムの上空を低空飛行した飛行機の裏側には文字が書いてありました。

書かれた文字は、「GOOD LUCK BOKKE」です。

 

意味は、「スプリングボクス(南アフリカチームの愛称)に幸運を」です。

 

南アフリカチームの愛称の「スプリングボクス」は、南アフリカ周辺に住む俊敏な草食動物「スプリングボック」からきています。

 

「BOKKE」は草食動物のスプリングボックのことだったんですね。

 

 

今回は、映画「インビクタス負けざる者たち」の中で、ラグビーワールドカップ決勝戦で、ジャンボジェット機がスタジアムギリギリに飛ぶのが実話であるか調べました。

その結果、ジャンボジェットがスタジアム上空を飛んだのは実話でした。

また飛行機の裏側には、「GOOD LUCK BOKKE」と書かれており、南アフリカ代表チームを応援するメッセージでした。

 

映画「インビクタス負けざる者たち」で描かれたラグビーワールドカップは史実に基づいており、非常に感動できる作品です。

映画内のジャンボジェットが低空飛行するエピソードも事実だとはびっくりです!

 

この記事がお役に立ちましたら幸いです。