今年は参議院選挙が行われます。
参議院選挙での勝敗が、その後の政権運営に大きな影響を与えるので、各党にとって非常に重要な選挙になります。
特に最近大きな話題となっている憲法改正の可能性や、長く続く自民党一強体制に変化があるかなど、政治を大きく変える可能性もあります。
政治は私たちの生活に大きな影響を与えるものですので、日程や内容をしっかり理解し、確実に投票に行けるようにしましょう。
2019年の参議院選挙の日程は?
参議院選挙日程:6/26の臨時閣議で参議院選挙の投票日が決定いたしました!
新聞の情報によると日程は以下の通りです。
2019年7月4日(木) 公示
2019年7月21日(日) 投開票日
政府は26日午前の臨時閣議で、参院選を「7月4日公示、21日投開票」の日程で実施すると正式に決定した。通常国会が会期延長せず26日に閉幕したのを受け、公職選挙法の規定に沿ったうえで投開票日を日曜日に限ると7月21日になる。安倍晋三首相は国会閉幕にあわせ、26日午後に首相官邸で記者会見し、参院選に臨む決意を表明する。
(引用元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46581630W9A620C1MM0000/)
今回の参議院選挙の仕組みについては、下で書きましたのでご参考にしてください。
以下は以前に行った予想ですが、正しかったようです。
この日程の根拠ですが、以下のような報道があります。
「通常国会、28日に召集 会期は6月26日まで」
【朝日新聞DIGITAL 2019年1月18日より引用】
菅義偉官房長官は18日、衆参両院の議院運営委員会理事会で、 通常国会を28日に召集する方針を伝えた。 会期は6月26日までの150日間となる。
<中略>
また夏の参院選は会期の延長がなければ、 公職選挙法の規定で7月4日公示、21日投開票となる。
【ここまで引用】
ここで公職選挙法では、
第五章
選挙期日 第三十二条
1 参議院議員の通常選挙は、議員の任期が終る日の前三十日以内に行う。
2 前項の規定により通常選挙を行うべき期間が参議院開会中又は参議院閉会の日から二十三日以内にかかる場合においては、通常選挙は、参議院閉会の日から二十四日以後三十日以内に行う。
3 通常選挙の期日は、少なくとも十七日前に公示しなければならない。 (一般選挙、長の任期満了に因る選挙及び設置選挙)
となっており、任期満了の30日以内に選挙を行うこと、と定められています。
今回改選される参議院議員の任期満了となるのは2019年7月28日です。
ですので、6月28日から7月28日の間に選挙を行わなければなりません。
そして現国会の会期が6月26日までなので、延長がなければ公職選挙法から 「通常選挙は、参議院閉会の日から二十四日以後三十日以内に行う」 となり、7月21日だけが選択肢になります。
もちろん国会が延長されれば、後ろにずれることになります。
参議院選挙の仕組みは?
選挙方法
今回の選挙は、
・各都道府県が選挙区の「選挙区制」
・全国を選挙区とする「比例代表制」
の2種類で行われます。
ですので、有権者の投票方法は、
・選挙区の候補者1人の氏名を投票用紙に記入する
・比例では、名簿の候補者のうち1人の氏名を投票用紙に記入するか、名簿届出の政党名(略称可)を投票用紙に記入する
の2種類の投票を投票日当日に行うことになります。
選挙区制とは
各都道府県単位を1つの選挙区とし、それぞれの選挙区で人口に合わせて定数を決めて選挙を行います。
(但し、鳥取県と島根県、高知県と徳島県が、それぞれ2県で1つの選挙区となりました)
定数は人口の少ない県は2人、東京都は12人です。
改選は3年毎に定数の半分ずつで選挙を行うので、2人の選挙区は選挙では1人しか当選できません。
これがいわゆる「一人区」と呼ばれるもので、この一人区でどれだけ当選できるかで選挙の勝ち負けに大きく影響します。
今度の選挙でも重要な選挙区となることでしょう。
2019年の選挙については、選挙区では1議席増えて74議席の定数について争われます。
比例代表制とは
参議院の比例は「非拘束名簿式比例代表制」であり、選挙区は日本全国が対象で区割りが有りません。
有権者は名簿に書かれた1名の候補者の氏名を書くか、政党名を書くか選んで投票します。
当選は下記の方法で決定されます。
・各政党の候補者名の得票数と、政党名の得票数を合算し、各政党の総得票数を求める。
・各政党の総得票数に応じて、ドント方式により各政党の当選者数を決定する。
・各政党の当選者数の中で、各政党毎に候補者名での得票数の多い順番に当選が確定する。
ですので、有名な人ほど当選しやすいといえます。
また有名人を候補者にすると票が集め易く、政党全体の得票数の底上げにもなります。
2019年の選挙については、比例区では2議席増えて50議席の定数について争われます。
<豆知識>
衆議院の場合任期は4年で、任期満了前に解散が行われた場合は4年より短い時間で選挙が行われます。
しかも衆議院は一度の選挙で全議席(定数465人:2017年衆議院議員総選挙時)が選挙対象になります。
しかし参議院の場合は解散が無く、任期は6年で3年毎に半数が改選することになっています。
参議院は現在の定数は242議席で、121議席が今回改選されます。
但し、今回と次回で議席数が3づつ増えますので、今回の改選後の定数は124議席(全体では245議席)となります。
国政選挙は国の行く末を決める大変重要な選挙となります。
国民一人一人の将来を決めることにもなりますので、必ず投票には行きましょう。
この記事がその時の参考になると大変うれしいです。