<ご注意>この記事には映画のネタバレが含まれています。

 

 

カイジ 人生逆転ゲームは、福本伸行原作の大人気コミック「賭博黙示録カイジ」を元に制作され、2009年公開された映画です。

原作はかなりボリュームがありますが、映画では約2時間の長さに綺麗にまとめられています。

またカイジを裏世界に引き込む役である、遠藤勇次はコミックでは男性ですが、映画では遠藤凛子(えんどうりんこ)という女性に変更され天海祐希さんが演じています。

今回は映画の終盤で、カイジが利根川と勝負した「Eカード」について、カイジはEカード勝負で勝利できたのか、利根川のやったイカサマはどんなものだったのか解説します。

 

カイジが最後に得た大金や借金が無くなったかについては次の記事で紹介しています。

 

 

 



カイジ人生逆転ゲームのEカードで利根川がイカサマした方法は?

映画「カイジ 人生逆転ゲーム」の終盤で、カイジ演じる藤原竜也さんと、利根川演じる香川照之さんがEカードで対戦します。

2回対戦しますがカイジは連敗し、2回目に兵藤から借りたお金(39万円)が返せず再び地下帝国に戻されるところでした。

まずEカードのルールを見直します。

 

カイジ 人生逆転ゲームのEカードのルールは?

Eカードは2人がそれぞれ皇帝側と奴隷側に分かれて、手持ちの5枚のカードを1枚づつ出し合うゲームです。

 

皇帝側は、皇帝カード1枚・市民カード4枚 の合計5枚です。

カイジ人生逆転ゲーム(映画)でEカードでカイジが勝てた理由は?イカサマの方法は?
(引用元:映画「カイジ 人生逆転ゲーム」© 福本伸行・講談社/2009 「カイジ」製作委員会)

 

奴隷側は、奴隷カード1枚・市民カード4枚 の合計5枚です。

カイジ人生逆転ゲーム(映画)でEカードでカイジが勝てた理由は?イカサマの方法は?
(引用元:映画「カイジ 人生逆転ゲーム」© 福本伸行・講談社/2009 「カイジ」製作委員会)

 

奴隷側が先に手札を1枚裏向けに出し、それに対して皇帝側が相手の様子をうかがいながら手札から勝てるであろうカードを1枚出します。

Eカードの勝敗は次のとおりです。

  • 市民カード 対 市民カード:引き分け
  • 皇帝カード 対 市民カード:皇帝側の勝ち
  • 市民カード 対 奴隷カード:皇帝側の勝ち
  • 皇帝カード 対 奴隷カード:奴隷側の勝ち

 

奴隷側が勝てるのは「 皇帝カード 対 奴隷カード 」の時だけです。

皇帝側が圧倒的有利な勝負で、ランダムに手札を出した場合には、奴隷側が勝つ確率は20%(5回に1回しか勝てない)です。

なので、奴隷側が勝った場合の戻しは映画では10倍になっています。

 

またカードを出す場合は、必ずカードを見て出さなくてはいけません。

これは後出しの皇帝側が、相手の顔色をうかがいながらカードを出せるようにするためです。

このゲームは心理戦であり、運で勝敗を決めないようにしています。

 

ちょっと横道にそれますが、映画での奴隷側の戻しが10倍なら、奴隷側の勝率が20%なので奴隷側が有利ですよね。

1万円づつ賭ければ、5回に1回は勝って10万円がもらえます。

もちろん公平な勝負の場合ですが、コミックでは戻しは5倍です(これが正しいように思います)。

 

今回は利根川がイカサマをしていますので、5回に1回も勝てないと思います。

 



Eカードで利根川がイカサマした方法は?

利根川(役:香川照之)は2回の勝負で、カイジ(役:藤原竜也)を圧倒し勝利します。

しかし、カイジは勝負に違和感を覚えます。

利根川が勝負の際にカイジの顔ではなく下を向いていたことに疑問を感じ、利根川の腕時計が変わっていることに気づきます。

そしてカイジがされた焼印にマイクロチップが埋め込まれていることを思い出します。

 

カイジに埋め込まれたマイクロチップから出力される脈拍の変化を、利根川は腕時計からチェックしていたのです。

(引用元:映画「カイジ 人生逆転ゲーム」© 福本伸行・講談社/2009 「カイジ」製作委員会)

 

カイジが奴隷カードを出す場合には、興奮して脈拍が大きく変化するので、その変化を利根川は腕時計で見ていたのです。

 

カイジ人生逆転ゲームのEカードでカイジは勝利できたのか、その理由は?

カイジは利根川のイカサマに気づいたあと、遠藤凛子(役:天海祐希)に5000万円を借りて再び利根川とEカードの勝負をします。

そしてカイジは奇策の末にこのEゲームに勝利します。

 

カイジが利根川に勝利した方法は次のとおりです。

 

この勝負では利根川にカイジ自身の脈拍の変化がばれないように、わざと鏡に頭をぶつけて大量に出血させ、マイクロチップによる脈拍の出力をごまかします。

更に2枚のEカードの手札にわざと血を付けて、そのうち1枚をすり替えるふりをして利根川を混乱させます。

最初の船「エスポワール」での勝負である、じゃんけんカードの時に血がついた手札を入れ替えて勝っていたことを、利根川も知っていると考えたからです。

 

このカイジの策略に利根川は見事にハマってしまい、カイジはEカードでの勝負に勝ち、5000万円を10倍の5億にすることができました。

 

今回は、映画「カイジ 人生逆転ゲーム」でのEカードの勝負について、利根川がどのようにイカサマをしていたのか解説いたしました。

Eカードはカイジの物語内でのオリジナルゲームですが、非常に単純ながら奥の深いゲームですね。

カイジではこのようなオリジナルゲームが数多く出てきて、登場人物の心理戦が非常におもしろく描かれています。

カイジの映画では続編が続きますので、今後の展開が非常に楽しみです。

 

カイジが最後に得た大金や借金が無くなったかについては次の記事で紹介しています。

 

 

続編の「カイジ2 人生奪還ゲーム」はU-NEXTで見ることができます(2020年1月13日現在)。

U-NEXTは1ヶ月無料体験が可能です。

 

この記事がお役に立ちましたら幸いです。