冷たい炭酸飲料、暑い夏の日には最高ですね!

普通に売られている炭酸飲料水(清涼飲料水)には大量の砂糖が入っています。

冷たい事と、炭酸の酸っぱさで甘さが抑えられて、糖分の多さを感じにくいです。

しかし、一般的なコーラ500mlには56gの糖質が入っており、2015年に世界保健機構(WHO)の発表した1日の砂糖の摂取量の基準値25gをペットボトル一本で遥かに超えてしまいます。

WHOが発表した基準は少々厳しいとの指摘も有りますが、糖分の入った炭酸飲料が骨密度を減らす、歯を溶かす可能性がある、 カロリーが非常に高く肥満や糖尿病になるリスクも高くなるなど、健康への懸念が数多く指摘されています。

それでも、炭酸のあのシュワッとした爽やかなのど越しを味わいたいと思う場合は、甘味料の入った炭酸飲料でなく、無糖の炭酸水を飲むのはどうでしょうか。

健康のためにもなりますし、無糖の炭酸水は価格が安く(糖類の入った炭酸飲料の1/2くらいの価格)手に入ります。

しかし、無糖の炭酸水でも、飲みすぎると体に悪いのでは?という疑問がわきます。

今回は無糖の炭酸水は体に悪いのかを調査してみました。

 

 



無糖の炭酸水は飲みすぎても大丈夫?

糖分や添加物の入っていない無糖の炭酸水の場合でも、飲みすぎるのは良くありません。適量を守って飲むようにしましょう。

例えば、水でも大量に飲むと水中毒を起こすなど大変危険です。適量を守って飲みましょう。

また適量を飲むことで体に様々なメリットも有ります。

 

ところで炭酸水を飲む場合の適量ってどのくらい?

飲みすぎはダメ、適量でとよく言われますが、適量とはどの程度でしょうか?
また飲みすぎとはどの程度でしょうか?

まず人が一日に飲むべき水の量は2L~3Lです。
(日本人の食事摂取基準(2015年度版)〈参考〉 水(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042639.pdf)
(年齢・性別・体重によって必要量は変わります)

これ以上の水を飲むのは「飲みすぎ」と言えるでしょう。

もちろん、激しい運動や炎天下での作業があるなど、体の水分が大きく失われるときには、さらに多くの水分補給が必要になります。

水分補給量の適量は1日に2~3Lですが、1日に必要な水分量をすべて炭酸水に置き換えるのは、少し乱暴すぎます。

水分補給は、食事からの水分摂取、お茶や水、紅茶、コーヒーなどからも摂取することを考えますと、それ以外の水分量を炭酸水で補充する考え方が良いでしょう。そうなると炭酸水の摂取は一日500~1000ml程度が適量と言えます。

また500~1000mlを一度に飲むのではなく、3~6回に分けて100~200ml位ずつ飲むようにしましょう。

夏の暑い時はキンキンに冷えた炭酸水はおいしいですが、体が冷えて肩こりや頭痛につながる可能性も有ります。 冷え性の人は常温で飲むのが良いでしょう。

 



炭酸水のメリット、ダイエット効果もある?

炭酸水は炭酸ガスを含んだ水で、水分は水と同様に体に吸収されます。水から抜けた炭酸ガスは胃の中で膨らんで満腹感を与えます。

満腹感が得られることで、食事の量が減りダイエット効果が期待できます。

ダイエットが目的の場合は、食事前に一度に200ml程度を飲むのが良いとか。
少ないと逆に食欲増進効果が出てきて逆効果になります。

 



無糖の炭酸水は体への悪影響が少ない

 

炭酸水による骨や歯への影響はほとんど無い

砂糖の入った炭酸飲料は、骨や歯が溶けるなど体に悪影響があると言われていますが、これらについては議論の余地があるようです。

しかし砂糖が大量に入っているため、糖分の取りすぎによる虫歯や糖尿病などの疾患の可能性は高まります。

逆に無糖の炭酸水では、砂糖は全く入っていませんので、骨や虫歯、糖尿病などの心配はありません。

また炭酸水は酸性なので歯が溶けるなど影響が心配されますが、炭酸水は水より若干酸性が高いですが、炭酸水の摂取により歯のエナメル質が溶ける量は非常に少なく問題になるレベルではないとのことです。

 

無糖の炭酸水では塩分を気にする必要はない

スーパーで普通に売っている炭酸水の塩分は、100mlあたり食塩相当量0~0.04g程度です。

500mlのペットボトル1本を飲むと、食塩を0~0.2g摂取することになります。

食塩の一日の摂取量の目安は、男性8g、女性7gです。
(厚生労働省 2015年報告書まとめ:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html)

炭酸水を500ml飲んでも、食塩の摂取量は0~0.2g程度なので、塩分の取りすぎを心配することはないでしょう。

但し、塩分量の多い炭酸水もあるので、購入するときは塩分量をよく確認し、塩分量の少ない商品を選びましょう。

またカロリーを心配される方は、甘味料が入っていないかもチェックする必要があります。 完全に無糖の炭酸水を選びましょう。

 



炭酸水を飲む際に注意すべきこと

炭酸水は胃の中で炭酸の気泡が胃に刺激を与えます。

従って胃酸が逆流する人や、胃潰瘍の人は飲料を控えた方が良いでしょう。

また、ストレスなどで下痢や便秘などになる過敏性腸症候群の人は、症状を悪化させる可能性があるので控えましょう。

 

無糖の炭酸水は健康に悪い影響を与えることは、ほとんどありません。

少し注意することはありますが、基本的に水を飲むのと変わりなく、水の代用として利用できます。

人間は一日に2~3L程度の水分を補給する必要があります。

水で補給するのが一番ですが、水だけではなかなか飲みにくい時もあるので、特に暑い時など清涼感のある炭酸水を代わりに飲み、水分補給をすることは体にとって良いでしょう。

 

この記事がご参考になれば幸いです。